校長室から

だっこって いいなあ

2019年9月11日 08時53分

二学期が始まり、子どもたちは、勉強や運動会の練習に励んでいます。

1年生も毎日一生懸命頑張って、汗をいっぱいかきながら下校しています。

そんな様子を見ながら、ずうっと前に先輩から教えていただいた、1年生の男の子の作文を思い出しました。

 

  だっこって いいなあ

              

ぼくの おかあさんは、いつも ぼくを だいてくれます。

ようちえんに 行くより ずっと前からです。

なにか きまったことや いいことをすると、「えらい、えらい」といって、きゅうー。

ぼくが うれしいときは、いっしょに よろこんで きゅうー。

かなしいときは、だまって、きゅうー。

しっぱいしたときも、きゅうー。

がっこうへ 行くようになったら、あさ行くときも、

がっこうから かえってきたときも、きゅうー。

ぼくは、おかあさんに、きゅうーと だかれると、げんきがでます。

かなしいことも わすれます。

おかあさんが、びょうきで ねたとき

ぼくが、おかあさんを きゅうーと だいてあげたことも あります。

だいてあげたら おかあさん、はやくげんきになると おもったからです。

だっこって いいなあと おもいます。

でも ぼくは、あまえっこでは ありません。

 

お母さんから全てを認められ温かく受容されて、元気に育ったこの男の子は、「ぼくは、あまえっこでは ありません。」というささやかな意思表示が暗示するように、やがて他の子よりも早く、たくましく自立していったそうです。