校長室から

なぜ、何のために

2020年5月22日 10時57分

 「新しい生活様式」という言葉があります。新型コロナウイルス感染対策のための、今までとは違う新しい生活の仕方であることは確かです。しかし、その中には、身体的距離の確保や手洗いなど、これまでも大切なことであるし、これからも、人とよりよく付き合う、気持ちよく共に生活していくには、守るべきこともあります。大切な行動が、当たり前の行動としてできるようになっていくことを願います。
 どの形が望ましいかは、その時の状況や人の感じ方によっても違います。私が一番大切だと思うことは、一人一人が「なぜ、何のために」そのような行動をするのかを、しっかりと考えることだと思います。理由が分かれば、正確な行動ができます。「換気しとるけん」「はなれとくけん」「集まらんけん」の行動は、感染症予防のため、みんなの健康や命を守るためと分かれば、自分のため、家族のため、周りの人のために行動できるはずです。
 子どもたちには、「なぜ、マスクをするのか?」「なぜ、手洗いをするのか?」、一つ一つの行動の意味をしっかりと考えさせたいです。そして、思いやりの心で動ける子どもに育てていきたいと思います。今回の危機から学ぶことは多いと感じる毎日です。
 ご家庭でのご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。