校長室から

6年生へのメッセージ

2020年3月9日 14時04分

3月3日(火)、新型コロナウイルス感染防止のための臨時休業に入る前日、6年生を送る会がありました。その最後に、6年生へ、こんなメッセージを送りました。

 

6年生のみなさん。

今日はまだ、「卒業おめでとう。」とは言いません。なぜなら、3月24日に、みなさんと卒業式ができることを願っているからです。ですから、みなさんも希望をもって、先生方から指示されたことを家庭でしておいてください。

でも、ひょっとしたら、これからの感染次第で、どうなるか分かりませんから、今の校長先生の思いを伝えます。

①まず、これまでのみなさんに対するメッセージです。

これまで本当にありがとう。
校長先生が知っているのは、この1年間だけですが、集団登校、委員会、クラブ、たけのこ班活動⋯⋯、とにかく、いろいろな場面で、みなさんが最高学年らしく活躍していた姿は、本当に頼もしかったです。今日の町別児童会でも、優しく下級生の面倒をみてくれていましたね。
今日の6年生を送る会で、下級生からみなさんに伝えられた思いこそ、みなさんが一生懸命頑張ってきた証であり、彼らに残した宝物です。
ありがとう。

②次に、これからのみなさんへのメッセージです。
みなさんの未来には、栄光に満ちたバラ色の人生が待っています、

なんてことはありません。むしろ、思い通りにならないこと、辛いこと、悲しいこと、悔しいことがいっぱいです。

でも、そんなときでも、あなたを必ず見守ってくれている人、信じてくれている人、大好きだと言ってくれる人、そんな誰かが必ずいます。今、ここにいらっしゃる先生方、そこに一緒に座っている仲間もそうでしょう。
どんなにどん底にいても、そんな誰かがいる自分は、案外、捨てたもんじゃない。そう思えば、元気も勇気もわいてきて、思いもよらない素敵な道が開けたりするのです。
相田みつをさんという人が言った言葉に、
「幸せは、いつも自分の心が決める」という言葉があります。
今、自分が幸せかどうかは、自分の心が決めている。だから、辛いときでも、自分はまんざらでもないと、ものごとを前向きに考えて、もう一つ気持ちを添えられるかどうか、あと一歩踏み出せるかどうか。これが大事なのです。
実際、「辛(い)」という漢字に一本線を足せば、「幸(せ)」になるでしょう。
「幸せは、いつも自分の心が決める」
辛いときこそ、もう一つ気持ちを添えて、前向きに生きてください。

そうすれば、必ず道は開けます。